訪問リハビリの意外な盲点!利用者が劇的に変わった驚くべき理由とは!
2025年11月29日
症例:90歳 女性 Aさん 要介護2
趣味:クロスステッチ(刺繍)
X年4月にL1圧迫骨折で入院。
同年7月に退院され、ADLの改善のため訪問看護 (訪問リハビリ)開始。
自宅内での歩行とトイレは自立し、入浴も介助下で出来るようになった。
しかし、Aさんの表情は暗い。
外出の頻度は少なく、地域交流される様子もない…
ADLは改善してきているのになぜなのか分からず…そんなある日のこと。
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PT
(うーん、Aさんが退院されてから、ADLは改善してきたけど)
(元気が無くて、あまり外出される様子もないんだよな…)
(なにか別の原因があるんだろうか?)
「Aさん、最近困ってることありますか?」
Aさん
「実は最近、右手首〜親指にかけての痛みが強くなってしまって…」
「お茶碗を持つのも辛くなってきたのよ。」
「50年以上前、魚を瓶に詰める仕事で右手首が痛くなってしまってね…」
「それから、リハビリや鍼灸やマッサージとか、色々と試したんだけど治らなくてね…」
「湿布を貼っても改善しないし…もう年よね。諦めるしかない。」
「痛みがあると、すべてのやる気がなくなるのよね」
PT
(そうだったのか…)
(痛みの場所的に、ドゥケルバン病が疑われるけど、年齢的に手関節OAやCM関節症の可能性も高いし…)
「ちょっと確認してもいいですか?」
評価中
PT
(フィンケルシュタインテスト+ 岩原サイン+ 母指内転伸展テスト- 手関節への荷重で痛みは無し…)
(痛みの範囲は、ちょうど鈎たばこ入れの短母指伸筋腱の近く…)
(やっぱり、ドゥケルバン病か疑われるのかな…)
(そうなると、痛みの原因は腱鞘炎…)
(そういえば、前田先生に長母外転筋腱と短母指伸筋腱の腱鞘はそれぞれ別で離れているはずが、難治例の人は癒着していることが多い事を学んだな…)
(たしか、アプローチ方法は…)
アプローチ後

